そんな印象を持ってしまいます(笑)
そしてやはりレインデータが少ないのはハンディなのでしょうね
両選手ともコースアウト、41は復帰、25はリタイアという結果
やはり長年のノウハウっていうのは大切なんですね
以下スズキ公式
2015年10月11日 決勝
MotoGP 第15戦 日本GP
場所:日本 ツインリンクもてぎ
MotoGP 第15戦 日本GP
場所:日本 ツインリンクもてぎ
雨に惑わされたチームスズキエクスターの日本GP決勝
早朝に雨が降りだし、さらには霧が上空を深く覆ってしまったことから、万が一の際に必要となる医療用ヘリコプターが飛行できない状況となってしまった。このために朝のウォームアップ走行をスタートさせることができず、スケジュールは大幅なディレイとなってしまった。やっとプログラムを進行できるようになり、エスパルガロとビニャーレスの二人はウォームアップ走行を迎えることができた。彼ら二人にとってこの僅かなウォームアップ走行だけが、ツインリンクもてぎのコースでの雨に向けた準備ができる唯一のチャンスとなった。そんな限られた時間だったが、彼らはトップ10内に入るラップタイムを刻むことに成功し、雨の決勝へ向けて着実にセットアップを進めることができた。
レースがスタート。エスパルガロ、ビニャーレスともに良いスタートを切ることができた。ビニャーレスはポジションをキープするのに苦労する一方、エスパルガロはライバルを何台もオーバーテイクしながらポジションを上げていった。
不幸なことにスズキの二人のライダーは今日のレースで、グラベルに捕まってしまう罠にはまってしまった。最初に陥ったのはエスパルガロだった。限界までフロントタイヤをプッシュしていたエスパルガロは、コーナーに高いスピードでアプローチ。そのスピードがタイヤの限界を超えてしまい、コースアウトしてしまった。しかし転倒はうまく避けることができ、僅かなポジションダウンでリカバリーできた。戦列復帰後はペースをうまくコントロールし、11位でチェッカーとなった。
ビニャーレスにグラベルの罠が襲いかかったのは11周目だった。ハードブレーキングするセクションでフロントタイヤを失ってしまい転倒。マシンが損傷し、レースに復帰することはできず、そこでリタイヤとなってしまった。良いセットアップを見付け、GSX-RRを大きく進化させることができたビニャーレスだが、雨のもてぎのレースでは大きな失敗を犯してしまった。転倒したとき、ビニャーレスは非常に良いフィーリングで走行しており、トップ10圏内を安定して走行することができていただけに、悔やんでも悔やみきれないレースとなってしまった。
アレイシ・エスパルガロ
「私は今日の結果に対し、とても残念な気持ちでいます。なぜならば、今日のレースではマシンの持つポテンシャルをフルに発揮できる状況となっていて、とても良いフィーリングで走ることができていたからです。うまくスタートを切り、他メーカーのファクトリーライダーたちとバトルを展開できていました。ところが残念なことに、フロントタイヤのパフォーマンスが落ちてしまって安定したフィーリングが得られず、何度かハードブレーキングの最中にコースアウトすることになってしまいました。幸いなことにコースアウトしても転倒は避けられたため、レースに復帰することができたのですが、多くのシリーズポイントを獲得できるチャンスだったのに、そのチャンスを逃してしまいました。その後、何台も抜いて順位を上げましたが、レース終盤にはリアタイヤのパフォーマンスが落ちてしまいました。レース終盤にはライン上が乾いてしまい、ウエットタイヤでは厳しい状況になってしまったのです。ウエットタイヤでの電子制御システムの開発をさらに進める必要性を痛感しました。この状況はミサノとシルバーストーンのレースで経験していますが、改めてその重要性を感じさせられました。今回のレースで、我々は着実な進化を遂げることができました。これは非常にポジティブなことです。ドライコンディションにおいて我々はコンペティティブであり、またウエットコンデイションでも同じ状況に向かいつつあります。今日のレースで経験したことを次のレースでもしっかりと生かせるようにしていきたいと思います。日本GPでは、私が住んでいるスペイン・バルセロナにいるようにリラックスして過ごすことができました。スズキファクトリーの多くの方々のサポートも受け、熱狂的で親切なファンの応援を受けてレースを走ることができて、本当に楽しいウイークエンドでした。ミナサン、アリガトウ!」
マーベリック・ビニャーレス
「もっと良いリザルトが得られたという手応えがあっただけに、今日のレース結果はとても悲しいものです。雨の経験が少ない我々にとって、今日の走りは大きな意味のあるもので、このレースウイークで初のウエット走行となってしまったウォームアップでは、特に大きな手応えを感じました。決勝ではまずまずのスタートを切ることができたのですが、なかなかマシンのフィーリングに自信を持つことができず、いくつかの順位を落としてしまいました。できるだけ高いレースペースを維持できるようトライし、トップ10前後の順位を走ることができたのですが、その直後に転倒してしまいました。ギアボックスに課題を持っており、うまくセットアップできていたと思っていたのですが、90度コーナーの入り口でハードブレーキングを開始した直後、一瞬のうちにフロントから転倒してしまいました。あまりにも突然の出来事で、何が起きたか分からないほどでした。今後、同じような状況にならないように、そのときのデータを分析していることころです。ウエットコンデイションでも、ライディングやタイヤのマネージメントに関する成長だけでなく、マシンのセットアップ、電子デバイス両方の進化も遂げることができました。今回の日本GPにスズキのファクトリーライダーとして参戦できて、とても光栄に感じています。もっと良い位置でゴールできていれば、スタンドで応援してくれたたくさんのスズキファンに喜んでもらえたかと思うと、本当に残念です。」
寺田覚 チームディレクター
「まず最初に日本GPを、このレースを戦う者の場所であるパドックで迎えることができ、とても幸せを感じています。2011年シーズンでレース活動を休止して以来のことであり、多くのスズキサポーターのみなさんがサーキットに戻ってきてくれるのを見るのはとても素晴らしいことでした。この週末の作業は我々にとってとてもハードなもので、特に雨となってしまった日曜日は慌ただしく作業に追われることとなりました。アレックスは良いスタートを切り、レース序盤も良い走りを展開しました。ライバルである他メーカーのファクトリーライダーと互角の戦いを展開し、6位という上位を走ることができていました。これは我々のプロジェクトにとって非常にポジティブなことでありそして、メインスタンドに詰めかけた多くのレースファンの方々にも喜んでいただけたことだったのではないかと思います。決勝でマーベリックは転倒し、アレイシは11位を獲得しました。我々にとって満足のいくリザルトではありませんが、転倒を除けば、彼らは二人ともとても良いペースであの難しい決勝を走ることができ、進化を証明することができました。マーベリックはこのレースウイークを通じて良い進化を遂げ、アレイシは、我々にとって非常に重要な意味を持つ他メーカーのファクトリーライダーたちとバトルする、という走りを見せてくれました。もちろん我々は、ウエットでより多く経験を積む必要があります。復帰して1年目である現在、雨での走行データが非常に少ないからです。しかし今日のウエットレースは我々に、貴重なデータをもたらしてくれました。これから私たちは、連戦となるオーストラリアへと向かいます。オーストラリアのコースはGSX-RRにとって相性の良いコースだと感じており、きっと良いリザルトが得られるものと期待しています。」
決勝結果
1 | D・ペドロサ(ホンダ) | 46'50.767 |
2 | V・ロッシ(ヤマハ) | +8.573 |
3 | J・ロレンソ(ヤマハ) | +12.127 |
4 | M・マルケス(ホンダ) | +27.841 |
5 | A・ドビツィオーゾ(ドゥカティ) | +35.085 |
11 | アレイシ・エスパルガロ(スズキ) | +1'00.535 |
DNF | マーベリック・ビニャーレス(スズキ) | +11laps |
ポイントランキング
1 | V・ロッシ(ヤマハ) | 283 |
2 | J・ロレンソ(ヤマハ) | 265 |
3 | M・マルケス(ホンダ) | 197 |
4 | A・イアンノーネ(ドゥカティ) | 172 |
5 | D・ペドロサ(ホンダ) | 154 |
11 | アレイシ・エスパルガロ(スズキ) | 81 |
12 | マーベリック・ビニャーレス(スズキ) | 74 |
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